第五回 当日のウォーミングアップ・服装(低体温)

マラソンフェスティバル ナゴヤ・愛知2019に出場される皆様は様々な目標を持たれて日々トレーニングに励まれていると思います。日々のトレーニングの成果を最大限の実力を発揮するために、レース前に心身の準備をすることはとても大切です。
また、冬のマラソンは温度調節が難しく、レース後に体を壊さないように服装も注意をしてレースに臨みましょう。

ウォーミングアップの意義

ウォーミングアップの効果・必要性
①スムーズな筋力発揮
筋温を上げることにより、筋力発揮や関節の動きがスムーズになります。
②体の柔軟性の改善
筋温を上げてからストレッチをすることで、より効果的に柔軟性を高めることができ、 外傷、障害から身体を守ることができます。
③エネルギー効率の上昇
酸素摂取の効率が上昇、筋のエネルギー消費が減少、神経の反応性が向上し、効率よく体を使うことができるようになります。

低体温にならないための服装

①レース前の服装
低体温にならないためには、ランニングウェアの上からベンチコート、手袋などの防寒着を着用し低体温を予防しましょう。 特に、ウォーミングアップ後は体温が高くなり防寒を怠ることもありますが、上昇した体温を維持させることも非常に大切です。
②レース後の服装
レース後は、体温が高いため、体は発汗によって体温を下げようとします。汗を拭かず、防寒もしないと非常に危険です。必ず汗をタオル等で処理し、低体温にならないように防寒もしましょう。

マラソンで多い服装

日本陸上競技連盟の「マラソンに取り組む市民ランナーの安全10か条」の一つにも挙げられておりますが、
気温、湿度に適したウェアの着用がとても大切です。

冬のマラソンは、ランニング開始時の体温は低いですが、走っていると徐々に体温が上昇します。レース中に体温調節がこまめにできる服装が適しています。

アンダーシャツやロングタイツといった、吸汗速乾性や保温性に優れたアンダーシャツの上に、Tシャツやハーフパンツを着用しましょう。
また、防寒対策としてレース中に着脱が可能な、帽子・手袋の着用であったり、前開きジッパータイプのジャケットなどを使用することで小まめな体温調整が可能となります。



監修/井戸田 仁 医師
医学博士、日本整形外科学会専門医、日本体育協会スポーツドクター、日本整形外科学会 スポーツ医、日本リハビリテーション学会認定臨床医、などの資格を有し、びわじま整形外科院長、  井戸田整形外科名駅スポーツクリニック副院長。
愛知県体育協会理事、スポーツ科学研究委員会委員、愛知県スポーツドクター連絡協議会会長などとともにプロスポーツチーム、実業団チームなど多数のチームドクター兼務中。
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